篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

メセナ事業2本

11日午前中は樹海中学校で、あべ弘士さんが「ゆかいな動物の話」と題して授業をしました。地域の高齢者大学の方も一緒に参加していただいたのは嬉しいですね。
あべさんは旭山動物園の飼育係をしていた経験上、動物の生態に詳しく生徒はどんどんあべワールドに引き込まれていました。

この樹海中学校はいつ行っても感心するのは、生徒は男子は詰襟、女子はセーラー服の制服姿、先生も背広を着ています。当たり前のようですが、実にすがすがしく気持ちがいいものです。
最近はどこの学校へいっても教職員の身だしなみが気になっていました・・・これは歳のせい?

飼育係だったころのナイショ(笑)な失敗談、各地の動物園事情、動物の生態などなど生徒も先生も実に楽しく聴いていました。
恒例の動物の絵描きも・・・なかなかウサギを正確に描けないものです。

質問コーナーで「絵本を描くときに気を付けていることは何ですか?」の質問に、あべさんは「今まで動物たちにたくさんのことを教えてもらいました。だから動物たちに失礼のないよう、動物たちに喜んでもらえる絵を描こうといつも思っています。」と答えていました。
なるほど・・・だから動物を見る目が優しいのだと合点でした。
11日午後、寺沢孝毅さんと樹海中学校から南富良野町の幾寅小学校へ行きました。
ここは来春統合される落合小、北落合小との合同学習でした。
写真家なので素晴らしい映像を使った授業でした。

北極探検の話、知床の話、天売の鳥の話・・・などを通して命のつながりの話を子供たちに伝えていました。子供達は動物の映像に歓声を上げています。

お二人とも動物を通して「命」のことを伝えたかったのでしょう・・・。
お土産に、生徒たちがつくったカボチャをいただきました・・・ありがとうございます。
私もホンワカした気持ちになって雪が降り出した中を富良野へ向かいました。