篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

富良野group「歸國」初日!

倉本聰作・演出「歸國」の幕が開いた。富良野で2週間の公演後、北海道から沖縄までの全国ツアーに出かける。

今回は再演になるが、やはり初演より練られた感じがする。「60余年ぶりに歸國した英霊たちは、今の日本に何を思ったのか・・・」倉本氏の作品は、いつも重いテーマを投げかけられる。
初日は満席!早くからロビーは長蛇の列だった。どんな劇場でも、人が入って息を吹き返す・・・開演前のこの光景が大好きだ(*^。^*)
見知らぬ人が狭い空間に集まっても「公演を観る」と言う目的が同じなので、どこか一体感があり、混むほどに嬉しくなってしまう。劇場には人が似あう!

初日のカーテンコールには、倉本氏がいつも登場する。そして終演後のロビーには毎日立たれてサインに応じている。
終演後役者のお客様見送り風景

25000人の街に、演劇専用劇場(富良野演劇工場)があり、演劇創作集団(富良野グループ・・・元富良野塾)が居て、演劇の定期公演ができることはとても幸せなことである。もちろん他の演劇団体や寄席や音楽など舞台はにぎやかに使われている。
今日の昼公演は、中学の修学旅行生が観劇した。この地方都市に来て修学旅行の行程に演劇が入っているなんて、ちょっと前では考えられなかったこと。
文化の発信地は東京ばかりではないという証拠(^。^)y-.。o○。
思い起こせば・・・10数年前「文化の消費地ではなく(東京から来た演劇などを、無条件に買う)地方から発信基地にしよう!」と活動を始めたんだった。
東北大震災から3か月目を迎える今日「今の日本は・・・」と問う歸國公演初日を迎えるのも、不思議な縁・・・。