篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

「鞭」を渡した日・・・

富良野グループ公演「走る」が千秋楽を迎えました。
おもえば20年ほど前に、倉本聰氏が布礼別の谷あいにあった富良野塾の12期生の為に創作したものです。その時も観劇しました。
2000年富良野演劇工場のこけら落としの演目として上演された懐かしい芝居です。その後封印され、この度倉本氏が舞台の仕事を卒業するにあたって再びよみがえりました。
1月から始まった全国ツアーをおえて凱旋公演として7日に富良野で終演を迎えました。

公演を終えてステージで挨拶した倉本氏は「長い間ありがとうございました・・・・昔はハエたたきを使って塾生をばしばし指導していたら、僕たちハエですかといわれた(笑)、だから鞭にして馬に昇格させました。」と笑わせ「この鞭を久保隆徳に託します。」と久保さんに渡しました。深い意味はわかりませんが・・・。一つの区切りなのでしょう。
このキャンドルは仲間たちがお金を出し合って作り、今回の役者さんたちに送られたものです。
 「走る」の文字も入っています 
今回も全国から芝居を観るために富良野に来てチケット入手困難な状態のようでした。劇場が出来たころ、23000人の街でこんなことは想像だに出来なかったことでした。しかし今や文化で街が元気に・・・という話は神話ではないのですね。
倉本氏の作品はもとよりあらゆるジャンルの芸術を富良野で提供していることは市民として誇りに感じます。
みなさまお疲れ様でした。
翌日の新聞には・・・またいつか・・・なのかな?