篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

狂言ワークショップ開催

富良野メセナ協会の芸術体験事業で、大蔵流の若き狂言師榎本元さんと全校生20名の樹海中学校へ行った。途中、東大演習林の山々は紅葉が美しくなっていた。
学校の駐車場に着くなり、藤原校長先生が飛び出してきて迎えて下さった。

しばし校長室でお話をして、体育館へ。生徒達は、体育館をきれいに水ぶきをして待っていた。紋付き袴で現れた講師の姿を見て少々緊張気味。
榎本さんは緊張をほぐすように、車座になって話始めた。「狂言」に関してほとんど知識を持たない生徒に、とてもわかりやすい説明だった。

「能」は文語体なので言葉がわかりずらい。「狂言」は口語体なのわかりやすい。
「能」の解りづらい所を説明するのが「狂言」の役目。観客が「能」を観ていた疲れたころに「狂言」が出て行きリラックスさせる・・・・とユーモアタップ。
また「能」は幽玄の世界を表現する事が多いので暗いが「狂言」は掛け合い万歳のようなので明るい・・・だから表情たっぷりに。
さて、声を出そう・・・・。正座をした榎本さんは、体育館に響き渡る張りのある声で謡いだした。

稽古が始まると生徒は正座をして習った。

古典芸能は師匠の「真似」から始まるのです。聞いて覚え、見て覚える・・・だから集中力がないと身に付きません・・・と言っていた。
次は動き!

中腰、すり足、ジャンプ・・・先生方も体験していたので、つい私も一緒に体験・・・・うわ〜腿の筋肉が・・・ピリピリッ!
生徒は、声もよく出ていて動きもとても良かった。狂言口調が楽しかったようで終えてからも飛び交っていた。「狂言」がとても身近に感じられたようだ。
最後は、正座をして両手を床につけ「ありがとうございました」と礼に始まり礼に終わる、爽やかな風景。この学校は9月にヒップホップのワークショップにも行ったので、生徒とも顔なじみになって来た。
終了後、道新の取材を受けていた。

ところが何とその時、西達布で交通事故がありドクターヘリが校庭に降りる事になった。消防車が待機した後、間もなくヘリコプターが飛んで来た。

しばらくして、救急車2台・・・・校長室から様子を見ていた。
これが最近、道北地区に配置されたドクターヘリなんだ・・・・。しかし幸いけが人はヘリには乗らずに済んだようだ。記者もすぐそちらの取材に・・・・飛び出した。

思わぬ事に遭遇したが・・・帰りには生徒が丹精込めて作ったかぼちゃを戴いてきた。
早速夕飯にいただいた・・・・ホクホクしたクリカボチャ、最高に美味しかった(^v^)みんな〜ありがとう!又会おうね・・・。