篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

大平まゆみさん300年前の楽器で出前コンサート

21日札響のコンサートマスター大平まゆみさん(ヴァイオリン)が富良野の小学校へ来ました。富良野メセナ協会が行っている事業で、学校へ行って子供達に本物の芸術を体験してもらうものです。
私は数年前から、熱望し今年実現しまたのです♪
午前中は山部小学校です。

大平さんはヴァイオリンの話や曲の話をとても楽しくしながら、300年前に造られたヴァイオリンを弾きました、素晴らしい演奏に子供達の目はキラキラ!
クラシックからポピュラー、童謡までたくさんの演奏でした。

又、小さなヴァイオリンで子供達は体験演奏をしました。初めて触るヴァイオリンから音が出ると思わずみんなから拍手・・パチパチ・・。
午後は富良野東小学校です。

ここでも、子供達の反応はすこぶる良くて「近くで聴いてすごかった」「300年前のヴァイオリンてすごい」「難しいと思っていたけれど、ヴァイオリンを弾けてうれしかった」と感想を言ってくれました。
ここでも初体験のちびっこ演奏家に大きな拍手が・・・
言葉もさることながら、子供達のそして先生方の顔を見ていると感動がしっかり伝わってきましたよ。
帰り際に子供達からサイン攻めにあっていました・・・子供達は素直!

予定の2校が終わってから大平さんがお年寄りにも・・・・と希望があり突然だったけれど特別養護老人ホーム「寿光園」へ電話すると、職員の方が快く対応していただき飛び込みコンサートが実現しました。
客席を周りながら童謡などを弾くと、それに合わせて皆さんは歌い出しました。ある人は「私は声は出ないけれど、心の中で一緒に歌っているよ」「テレビで見る大平さんと同じだね」「去年、札響が文化会館に来たときに大平さんを見たよ」と・・・胸が熱くなりました。思い切って行って本当に良かった・・・寿光園のみなさんありがとうございました。
大平まゆみさんは今回の出前授業をとても喜んでいただき「私は充実すると実際の時間より長く感じるの・・・・今日はどこもみんな長く感じました」と来年も来て下さることを約束してくださいました。

そしてビックなおまけ!
帰り際にご案内した六花亭の美術館に入ったとたん土砂降り。
楽器を持っているので雨が止むのを待っていたら「一曲篠田さんにプレゼント・・・」といってヴァイオリンを取り出しました。閉店間際と雨で誰もいない美術館で・・・。
うわ〜〜〜〜〜〜しあわせ(^v^)
素晴らしい響き、夢のようで胸がいっぱいになり涙が出そうでした。
六花亭さんごめんなさい( 一一)。

帰りにフラノデリスへ行ったら、お休みでした・・・残念!またの機会にね・・・。
1日中色々なお話をしましたが、大平まゆみさんの生き方に感銘を受けました。やはり偉大な芸術家は、単にテクニックではなくお人柄が素晴らしいと思いました。