篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

ファドに魅せられて

18年前に始めてポルトガルのファドというジャンルの歌を聴きました。歌い手は月田秀子さんでした。すっかり虜になり絶対富良野でもコンサートをしたいと思い立ち(あ〜〜悪い癖だ・・笑)、面識もないのに楽屋へ行ってお願いしました。
コンサートの企画をしたこともないのに何と無謀なお願いをしたのでしょう(笑)。
快く受けてくださった月田さんでした。
1回目はニュー富良野ホテルで、2回目は富良野演劇工場で、3回目は古民家喫茶の野良窯さんで開催しました。実行委員の仲間のお蔭で全て大成功でした、月田秀子さんが歌うファドに魅了されたのです。
その後、月田さんは体調を壊し北海道で療養していました。気にはなっていたのですが、そのうちにそのうちに・・・と思っている時に、4月11日北海道新聞に彼女の記事が掲載されました。

いてもたってもいられず、今回の江差路の時に行くと決めてメールをしました。「お会いしたいけれど遠いから・・・」と少々乱れた文面で返信が来ました。
江差からの帰路、室蘭の病院に立ち寄りました。会ってくださるか不安が大きかったのですが、月田さんはあふれる涙を拭きながら「ありがとう、篠田さん変わってないね・・」としっかり手を握りながら喜んでくださいました。
又聴きたい!あの情熱的なポルトガルの演歌とも言うべきファドを歌い上げる彼女の歌は、日本のファドの第一人者を称されています。
この写真は平成21年10月に野良窯さんでのコンサートの時の写真です。

「あかならで一曲でも二曲でもいいから歌ってね。」と約束をして辞しました。帰るまで私の手をずっと握っていました・・・きっと「あかなら」でね。