篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

道新の記事から・・・

今年あかならにボランティアで来てくださった長岐和彦さんが、道新の朝の食卓に掲載されたコラムを読んでFBに書いてくれたものを拝借しました。

喫茶・ギャラリー あかなら

玄関から店内に入ると、下にも上にもフロアがある。ログハウスの喫茶店は普通の店とは趣が異なっている。中央にある数段の階段を下りてカウンター席に向かい珈琲をオーダーする。もともと喫茶店に入り浸る性格ではない。しかし、ここ「北時計」は違った。北の峰スキー場に通い、ホテルの近くでテレビドラマでも話題になった店だ。ママさんと親しく時間を過ごすうち、上のギャラリーで個展をすることになった。14年前の雪がある季節だった。アクリルの抽象画を数十枚展示してお客さんに観ていただいた。99年に全国初のNPO法人ふらの演劇工房が設立された翌年にあたる。この頃から篠田信子さんとは親交があって、富良野演劇工場の落成に作品を寄贈させていただいた。
その店に、接客と文化企画を学ぶため今年4月からボランティアで通った。2時間30分のドライブと1泊2日の小旅行で“喫茶・ギャラリー あかなら”の時間を楽しんだ。朝の掃除からクローズまで店内を整えることから始まる。注文を聞いて品物をお出しする。そのことただけが接客ということではないことを知った。
4月のOPEN初日からアーティストに出会った。毎回、それが普通に起こる。この刺激を吸収しないでどうする。経営側からお願いするのではなく、アーティストから要望が来る。建物の魅力と経営手法と愛してやまないファンから生まれてくる結果だ。実は、美深のきものリフォームグループ“呼布の会”の活動に対して経済効果がないと断言した人がいるらしい。視点と評価が間違っている、情けない。「批判から何も生み出さない」「活動の目標が高いほど困難はつきもの」篠田さんの仰るとおり。
あかならを撮り続けて、フォトムービーがscene12を数えた。撮りためた写真数点をネット上のフォトコンテストに出品したら「いいね」がついた。あかならの内と外を他者も認めてくれた。一緒にエントリーした森のレストラン・アーチの評価も楽しみ。(90分後、「いいね」がつきました!)