篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

きっといい芝居を観たに違いない・・・

好きな言葉に「街角でいい顔をした人とすれ違った、きっといい芝居を観たに違いない」(イギリスの詩人のことば)。富良野でこんな光景に出逢えたらいいね・・・と言って劇場運営をしてきたことを思い出し、昨夜は改めて幸せだった。
客席300人、客席勾配15度、舞台奥行23メートル・・・富良野演劇工場(劇場)で上演されたゴッホの一生を描いた三好十郎演出「炎の人」は素晴らしい芝居が上演された。
 
芝居は3〜400人の劇場でするのが一番幸せ・・・と役者たちはよく言う。収益のことを考えると1000人以上が必要だけれど、それをどがえしして造られた富良野演劇工場は、幸せな環境だと改めて実感した。
市村正親さんは人情に厚く、優しく、不幸な人をほっておけず、そして芸術に対して妥協を許さない狂気ゴッホを見事に演じきっていた。
ゴーガンを演じた益岡徹さんも見事な演じっぷり!娼婦役の富田靖子さんも、テレビで見る演技とは一味違い思い切りの良さを十分発揮し素晴らしい女優さんだ。富良野にもおなじみのベテラン俳優中嶋しゅうさん、さいとうこうじさんなどなど再開を楽しんだ。
チケットは発売早々の完売し、当日は夜開演にもかかわらずお昼から並んでいた。また札幌など遠隔地からの観客も多く「演劇の街 富良野」を実感した一夜でもあった。
カーテンコールのスタンディングオベーションで拍手が鳴りやまなかった・・・ブラボ〜(*^。^*)
終演後市村さんにお会いしてきた。

前日は役者さんたちがオフだったので、ホテルで感激の再会をして

その後は、富良野に来たら必ず訪れるフラノデリスへ行った。みんな大喜び!

芸術文化は人々を元気に、生きる力を、心が豊かに・・・良かったと思える瞬間が幸せだ。