篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

美術館めぐり・・・その4

後藤純男美術館・・・上富良野町東4線北26号(℡0167-45-6168)
裏から見たところ
平成7年、日本画家・後藤純男氏が東京芸大教授を退官後、上富良野町に開設した私設美術館。農家の廃屋を改築し、ヨーロッパのお城の煉瓦を運んで建てたという素敵な建物が、畑の真ん中にド〜ン建っている。
当初は、後藤さんの作品制作と作品収納(北海道は湿度が低い)の場所・・・だったようだ。だから、積極的に一般公開せず知っている人だけが訪れていた。私は、その頃ふらの演劇工房設立準備で煮詰まってくると、ふらりと出かけて誰もいないギャラリーで京都嵐山の桜の絵と雪景色の絵をボ〜ット眺めていたものだった。
当初はこちらだけだった。
サイロをそのまま利用し、先生のサロンになっている。
開設当初に知人に誘っていただき訪れた。後藤先生は制作中(3本の桜が描かれ、幅8メートルに及ぶもの)だった。絵が大きいのである程度描いては、2階のギャラリーのようところへ上がって全体を眺めていた。
その絵は、代表作の一つでもあり美術館に展示されているが圧巻である(パンフより)。

その時、後藤先生は画材のことなどとても優しく説明してくださり、かつコーヒー好きの先生は丁寧にドリップして入れてくれたコーヒーは格別だった。何たって、初代ネスカフェゴールドブレンドのテレビコマーシャル「違いがわかる男・・・」に出ていくらいだから(*^。^*)。
忌憚なく話してくださる先生の姿から、芸術家の豪放磊落さがビンビン伝わってきた。
平成14年に増築し一般公開(有料)されるようになった。館内には、8〜9m級の絵が展示され(もちろん小作品も)、素人の我々でも充分に楽しめるスポットだ。
京都の四季や北海道の山々、外国の風景を描いた絵は、今までの日本がのイメージとはまた違う見方をさせてくれる。行定館長さんの説明を聞くと、一層楽しい。

館内には、十勝岳連峰を一望できるレストランがあり「でっかい北海道を満喫できる」。