篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

「これ以上私の時間を奪わないで・・・」

この言葉は年末には、今年の名文句に入るのでは・・・と思っているが・・。
厚生労働局の元局長村木厚子氏が文書偽造事件で大阪地裁が「無罪」判決出した。その際、キャリア官僚村木氏が言った言葉だ。
我々素人が把握できる事は、無実の人が有罪になるところだった・・・と言う事。
本当に恐ろしい事だと背筋が寒くなる。裁判で重要視されている「供述調書」は、取り調べ中のやり取りを書いた書類に本人が署名して出来上がるもの。
密室で検察官の取り調べのテクニックに翻弄されながら、頑として「無罪」を主張してきた村木氏を絶賛しているが(もちろん私は大絶賛です!)、我々小市民が同じ立場であったら「そうだったかもしれない・・・」と署名しているのではないだろうか。
これは、本当に恐ろしい事だ・・・・よもや以前にこんなことがあったなんて思いたくないが・・・・。
今回、裁判のやり方に一石を投じた事は間違いなく、裁判員裁判が行われている現在、我々にも大きなインパクトを与えたと思う。
1年以上も自分の意思を貫きとおし、彼女のを支えた精神力は一体なんだったのだろう。
今回の事件で、我々の知らぬところで何がうごめいていたかは知る由もないが、当事者が女性であることが(思いたくないが)なかったのか。
いまだに「女がそこまで・・・」「ここは女の出る幕では・・・」「そんなにやると敵を作るよ・・・・」なる言葉は健在だ。
私の周りに有能なる女性がたくさんいて「男性の2〜3倍仕事をしてやっと、普通の男性並み・・・」とよく聞く。
まあ「男女共同参画」を大きく掲げているのは「不平等をしています」と宣言しているようなものなので、あまり感心しないな・・・と思うこのごろ・・・・不平等は確実にあるが、黙って改革してほしい願っている。

ところで「もうこれ以上私の時間を奪わないで・・・」の言葉が流行して、世の妻達がここぞとばかりに夫に向けるのでは・・・・と心配!(^^)!しているが、余計な心配かな???