篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

百年の時を刻んだ時計

喫茶「あかなら」に古い柱時計を持ってきてくれたボランティアがいます。
「良くわからないけれど・・・100年以上は経っているようだ」と言っていました。

メンテナンスを終えて到着し、中を見ると何やらフランス語で書いてあるのです。
博学の知人に読んでもらう事にしました。
1910年頃、ハノイの国際見本市に、日本のセイコー社が出品し賞を得た柱時計のようです。どうりでディザインがアジア的だし、当時ベトナムはフランス領だったからか・・・と納得。
お盆を過ぎたと言うのに33度の富良野。でも室内ではとても優しくボーンボーンと時を知らせてくれています。
貴重な品をさりげなく置いてくださり・・・そしてネジが切れるころには、さりげなく来て巻いてくれます。
ありがたや・・・ありがたや・・・これからの「あかなら」の歴史を見守ってくれているようです。