篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

モノトーン世界の美

基 敦(もとい あつし)写真展が、富良野駅ナチュラクスホテルで始まった。
始めは広告の仕事をしていたようだが、17年前東京から上富良野に移住して自然や花、動物、人物などをモノクロで撮っている。
この大根の写真は、秋の漬物の時期スーパーの前に並んでいた大根たちを撮ったとのこと、なんだか楽しく踊っているように見える。違うね・・・プロの視線は!

富良野近郊での写真展は初めてとのこと、お花を持って早速見に行ってきた。
 
基さんは知り合いが少ないんですと言っていたがオープニングパーティーはとてもこじんまりして楽しいものだった。意外な方たちが参加していて、こういう会は苦手な夫も、思いがけない出会いに会話を楽しんでいた。基さんは仕事以外では、何とも朴とつで、飾り気なく自らPRすることは苦手な感じだ。でもとても暖かさを感じるお人柄。

色にあふれている昨今、モノトーンの写真はなんとも想像力をかきたて、深く静かな主張をしているように見える・・・とても落ち着く。
偶然、我が家から毎日見ている芦別岳周辺の作品があり、とても素敵だった。
基さんの今年の目標は、それぞれの生き様が浮き上がるようなポートレート撮るために富良野にスタジオを作りたいと言っていた。雪の反射が、光として一番柔らかくて良いのだそうだ。