篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

3分間劇場

鷹栖町の「たかすメロディーホール」で開催された「たかす3分間劇場」の審査員として行ってきた。


この事業は当初、市民も舞台に出てを楽しむきっかけづくりにと北海道が支援し開催され、その後は地元鷹栖町旭川をはじめ近郊の市民が実行委員として引き継ぎ11年間続いていた。
たった3分間のオリジナル脚本を演じるユニークな企画で、各地から注目を浴びた。初めて舞台に上がる人や高校の演劇部、劇団、高齢者グループ、家族などなどバラエテーに富んで楽しく、微笑ましい舞台になっていった。
何回か抜けたことはあるが審査員としてずっと呼んでいただき、創リ手を大事にする実行委員の温かさを感じながら舞台を観ていた。
審査員といっても「素人として素直に楽しんでくれればいい」という条件だったので承知し、観客の一人として楽しんだ。
今年から運営が鷹栖町に移ったとのこと。
行政主導から民間に移ることが多い昨今・・・珍しいな・・・と思って・・・・ちょっぴり不安も感じながら・・・。
今年は17団体の演目が舞台ではじけていた。初めて携わる裏方の方々も一生懸命サポートしスムースに進行していた。
ただ事業のコンセプトの受け止め方がバラバラで、審査員間でも多少戸惑いがあった。
賞の決め方にも疑問を感じたのは、私だけではなかったようだ。
きっと今回は、生まれ変わって 試行錯誤の連続であったのだろう。
地域に根差した文化を大事に育て、鷹栖町の大事な財産としてますます発展してほしいと心から願っている。
富良野演劇工場はオープン当時、ホール運営に関して兄貴分のたかすメロディーホールから大いに学び刺激を受けたことを思い出す。