篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

改正NPO 法が参議院を通過!

混乱混迷の国会、あまりのドタバタで目を覆いたくなるこの頃。管首相最後の仕事になるのか・・・大事な法案が目白押しで待機しているようだ。
私の興味は、全国第一号のNPO法人ふらの演劇工房の設立に参加した一人として、昨日の「改正NPO法」の制定は感慨深いものがある。
1999年認証当時「何のメリットもないNPO」ではあったが「自分たちの誇り」であったことは確かだ・・・市民活動に「誇り」は大きな且つ大事な活動源でもあった。
現在認定されているNPOは全国で約43000、そのうち認定NPO(税制が優遇されている)は210しかない。認定NPOになるには高いハードルがあり、申請し難い仕組みになっている。むしろ財務省は申請してほしくない・・・と言う意向があるように見えた。
NPOとして自立しようと劇場運営で収益を上げれば上げるほど、認定NPO枠から外れて株式会社並みの税金を納入してきた。市民パワーで劇場運営をして黒字を出してきたふらの演劇工房は当然その枠には入ることが出来ず、非常に歯がゆい思いをしてきた。
やっと今回、ハードルが低くなり申請しやすくなった。ただ、もう一つの寄付税制がまだ成立していないので国会通過を待ち望んでいる。
1998年阪神淡路大震災NPO法案が成立し、2011年東北大震災でNPO法が血の通った法案になろうとしている。円滑な地域社会や災害の復興に民間パワーが必要だということは歴然と物語っている。
2つの大きな震災で大きな犠牲を払ってNPOが認知されていっているように思う。今回の民間活動の大きな力になってほしいと願っている。