篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

つなぎ役・橋渡し役・・・コーディネーター

「つなぎ」が必要な場面は色々な所にある。
お好み焼き、天ぷら、蕎麦などの食べ物にも大いに活躍しているが、社会でも「つなぎ役」は大変重要な役割をしている。
文化の面でも「芸術文化と地域や学校」「劇場と地域・学校」「芸術家と地域」・・・・と言う具合。
このつなぎ役が上手く行かなければ、地域に文化は根付かず特定の人だけが楽しむ特別なものになってしまう。
私は、10数年前からこの「つなぎ手」になりたいと思ってやってきた。
芸術家と地域の双方が望んでいる時は良いのだが、片方が、特に地域が特に望んでいない所を「つないで」行くのは慎重さを要する。
結果的に喜んで貰わなければ、単なる押しつけになってしまう。
「つなぎ役」「「コーディネーター」は、無くてはならないが、出来上がった時には姿が見えない「黒子役」に徹するのである。
組織や立場のとらわれず、柔軟な発想でネットワークを築くていてゆく事は大変なエネルギーが必要だ。何をやっているの?と聞かれると「文化コーディネーター」と胸を張って言えるようになりたいのだが・・・なかなか到達しない。
今年度、地域創造が全国の若いホール担当者を公募で6人を決め勉強会をしている。沖永良部、福岡、広島、大阪、静岡、相模の各地から集まり地域事情も様々だ。私はそのアドバイザー役を仰せつかり刺激を受けている。
今回は「地域文化コーディネーター」がテーマだが、若い人たちにはつなぎ役は大きな試練のようで「イメージ」を作ることから始めている。
東京で集まったり、インターネットで意見交換したり明日からは、鳥取の「鳥の劇場」に出向き現地研修に入る。
その後島根県松江市にある先進事例の「しいのみシアター」に行き久しぶりに園山女史と語りあってくる。