篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

ヴァイオリンの音色で至福の一日

札響のコンサートマスター大平まゆみさんと一日を過ごした。
お昼は、道新旭川支社主催の政経文化懇話会で講演をしたので聞きに行って来た。
「音と気〜生の音楽のすばらしさ」と題してお話と演奏をたっぷり。優しい語り口で音楽の素晴らしさを語り、楽曲もわかりやすく解説しながら弾いていた。
普段は政治や経済の話題が多い懇話会だが、なみいるおじ様達(失礼)も表情を和らげ聴き入っていた。美人であることも加味して・・・?。

食事の時から三浦光世様(故三浦綾子様のご主人)と御一緒して、話が弾み二重の楽しさだった、とても87歳には見えずお元気。
旭川を終えてから一路富良野へ・・・・。夜は富良野の学校へ行くのだが時間があるので我が家で一休み。
やおらヴァイオリンを出して練習を始めた。ななな〜んと幸せな(^v^)・・・あの大平さんが我が家の居間で・・・・何曲も何曲も。

うわ〜、生演奏付きで私は家事を・・・・夫はテラスに出てコーヒーを飲みながら・・・・。夫のTシャツ「熊出没注意」だって・・・笑っちゃいます。

「木の家で弾くと音がと〜っても良い・・」といつまでも弾いていた。「私は本当にヴァイオリンが好きなの!いつまでも弾いていたいの!」と弾むように、にこやかに、子供のように言っていた。特に我が家は山の中なので、鳥の声の他は余計な音が無いのが気に入ったようだ。
「ここで是非星を見たい!」と彼女。「ヴァイオリンを聴きながら・・・」と私。

さて、東中学校へ行かなくちゃ・・・。
PTA教養部から要請があり、富良野メセナ協会が協力し実現した。吹奏楽の生徒とPTA役員の方々90人ほどの濃密な時間を過ごした。
何と言っても、ヴァイオリンの本当の音色を感じてほしいとぐるぐる回りながら演奏してくれた。

300年前の楽器から出る音は格別!なんたって日本では江戸時代、バッハの頃なんですから・・・・。

生徒は、食い入るように聴き、顔は輝いていた。生徒達は次回札響のコンサートを必ず聴きに行くと言っていた。
大平さんの素晴らしい演奏はもとより、人柄に魅了されたようだ。私も彼女の、竹を割ったような、体育会系の性格にすっかり魅了されている・・・・何と言っても人を見る目が暖かい。
今日発売の彼女自身の3枚目のアルバムが手に入った、早速聴こう。