篠田信子の新森のテラスから

富良野の森に住み、自然や文化への想いをつれづれに

じんわりと・・・輪が、力が・・・

目を覆いたくなるような現実を前に、今やただ嘆いてばかりではだめだと思い始めた。
被災地ばかりか、直接関係が無いように思える全国のいや世界の経済が異変を起こしているとニュースで聞く。
富良野にとっても、観光客が激減し多くの打撃を受けているようだ。ただ、あまりにも悲惨な現地の状況に、自分たちのことを声に出して言えない状況だと思っている。命がある、住む家がある、家族がいる・・・そう思うと幸せなのだ、みんなで踏ん張るより方法はないのだろう。
富良野にも、親戚や知人がいる被災者が避難してきていると聞いている。
メセナ協会の事業で学校へ行ってワークショップをしてくれた音楽家から「自分たちの今出来ることは、チャリティーをして募金に協力したいので、企画をしてくれたらありがたい・・・いろんな芸術家を誘っていきますよ。」と電話があった。
とても嬉しく、心強かった。
多くのアーティストや文化関係者は今「文化芸術を通して何ができるのだろう・・・」と悩んでいるようだ。
支援の方法は、体力、頭脳、技術、資金、物資といろいろある。自分のできる方法を選べばよいのだろう。
とても前向きな話をしながら電話を切った。自らが元気にかつ冷静にならなければ、子供たちや地域に文化は提供できないと思った。
明日はメセナの役員会・・・そして学校と連携した次年度の事業をスタートさせよう。
子供たちの笑顔が見たいから・・・・。